研修会のご報告

平成29年度 第3回 臨床一般部門研修会

テーマ

尿定性・沈査の理解を深める

日時

平成30年 2月10日(土)

会場

静岡市産学交流センター大会議室

この度は栄研化学株式会社より鈴木正隆先生、大阪大学医学部附属病院より堀田先生をお招きして、それぞれ精度管理や病態解析について御講演いただきました。
鈴木先生の講演では尿定性の精度管理の現状や方法についてだけで無く、精度を保つための注意点についてもお話しいただけました。また、堀田先生の講演では最近注目されてきた病態や見逃されやすい重要な症例など全4症例について密度の濃い話を聞くことができました。
どの施設でも実施している尿検査をテーマとした研修会ということもあり、参加者も真剣に話を聞いている人が多く、大変盛況な研修会となりました。

平成29年度 第2回 臨床一般部門研修会

テーマ

穿刺液検査の形態学を身につけよう!

日時

平成 29年 10月 7日(土)14時~17時

会場

静岡市産学交流センター・静岡市中小企業支援センター B-nest
プレゼンテーションルーム

この度はシスメックス株式会社の清水伸尚先生に自動血球分析装置を用いた体腔液検査についての講演と、東近江総合医療センターの佐伯仁志先生に穿刺液検査の形態学について御講演していただきました。

体腔液の検査については尿沈渣ほど頻繁に院内で検査が行われるわけではなく、それ故に基礎から応用まで教わることのできる環境は中々得られないのが現状であると思います。

今回の研修会では、自動分析装置および形態学の熟達者による体腔液検査の話を聞く機会を得ることができたこともあり、日頃の検査業務での疑問を中心に参加者と講師とで質疑応答が交わされていました。中でも分析装置で細胞数を測定している施設が増えてきているためか、分析装置に関する質問が多く挙げられていたように感じました。

平成29年度 第1回 臨床一般部門研修会

テーマ

聞かれても答えられる技師になろう!寄生虫編

日時

平成 29年 6月 3日(土)14時~17時

会場

静岡市産学交流センター・静岡市中小企業支援センター B-nest
プレゼンテーションルーム

遭遇するかも! 知っておきたい寄生虫症

この度は浜松医科大学ウイルス・寄生虫学の石井 明先生に寄生虫学の基礎から原虫・蠕虫の疫学情報、及び、検査について御講演していただきました。
近年における消化管寄生原虫の報告数動態やその原因、また、それらの検査法と陽性検体の見え方などを写真や動画資料を用いて分かりやすく、ユーモラスに説明され、時折笑いのある和やかな雰囲気でした。
また、今回は多少時間を押したこともあり質疑応答に僅かしか時間割けなかったため、終了後も先生のもとには質問が多く寄せられていました。石井先生は今年度で浜松医科大学を退職されることもあり、この度の研修会は大変貴重なものとなりました。

平成28年度 第3回 臨床一般部門研修会

テーマ

『知りたい』に応える尿沈渣実践テクニック

日時

平成29年1月28日(土)

会場

静岡市産学交流センター プレゼンテーションルーム

この度は東海大学医学部付属病院の野崎先生に異型細胞の鑑別をテーマとして4時間にわたり講演していただきました。

最初に正常細胞の特徴について、次に異型細胞の特徴について講演していただき、最後に会場参加型のスライドカンファレンスにて本日の内容を含む尿沈渣の知識の確認を行いました。

異型細胞は、外部精度管理調査でも毎回取り上げられるほど重要度の高い成分であり、それだけに鑑別には慎重になる方も多いと思います。今回の研修会では異型細胞の鑑別のほか、異型細胞に対する検査技師としての考え方についてもレクチャーしていただき、勉強になることの多い研修会でした。