研修会のご報告

2019年度 第4回 臨床生理部門研修会

テーマ

心電図を透かして心臓を診る

日時

2020年 2月 2日 (日) 14:00 ~ 16:10

会場

プラサヴェルデ 301・302会議室

 

今年度最後の臨床生理検査部門研修会を東部地域で開催し、「心電図を透かして心臓を診る」と題し、小児不整脈治療の専門医である静岡県立こども病院循環器科の芳本潤先生にご講演頂きました。

前半では、刺激伝導系の仕組みや心電図波形の成り立ちといった総論、後半では不整脈の疾患ごとの基礎から治療薬までといった各論を、解剖学や発生学の観点も含めてお話し頂きました。教科書より少し踏みこんだ中級・上級者向けのご講義でしたが、様々な動画や楽しい例え話をたくさん盛り込んで頂き、大変わかりやすい内容でした。理解が難しかった心筋細胞の興奮とイオンチャネルの仕組みでしたが、アニメーションによってシンプルに考えることができました。

先生のお言葉でもあったように、心臓を波としてみるのではなく、形として、動いているものとしてみるといった意識で、日常臨床でも心電図理解を深めていこうと思いました。

DSC_0514 DSC_0510

2019年度 第3回 臨床生理部門研修会

テーマ

脳波・誘発電位の基礎とステップアップ

日時

2019年 12月 21日 (土) 10:30 ~ 16:30

会場

グランシップ 901会議室

 

今回の研修会は1日研修会でした。

午前まず誘発電位の基礎を学び、続いての杉山臨床生理部門長の講義では実際の術中モニタリングの経時的波形変化とMRA画像を合わせての症例呈示等があり普段検査に携わらない私でも理解しやすい内容で、興味が持てました。

午後第3講義では、畑本先生による実体験に基づいた脳波測定の話が聞けました。
電極接着のコツは検査時に実践していきたいと思いました。

第4講義の小野澤先生の脳波判読のステップアップは、臨床症例別に判別行動やそれを誘発するタイミング、モンタージュの切り替え、発作観察等の重要性など話していただき、とても勉強になりました。
ほとんど休憩のないまま、テンポよく全力疾走で講義してくれる先生に(ついていくのが精一杯の私でしたが)会場の雰囲気も充実感溢れ、有意義な時間を共有でき、講義終了時には拍手喝采でした。

是非また先生たちの話を聞きたいと思い、今までさらっと記録していた脳波ですが、今度からは意識して取りたいと思いました。

DSC_0461

DSC_0452

 

2018年度 第4回 臨床生理部門研修会

テーマ

心エコー研修会

日時

2019年 2月 24日(日) 14:00~ 16:10

会場

プラサヴェルデ 301・302会議室

 

今回は2名の講師を迎えての心エコー研修会でした。

前半、倉田先生の「一歩差をつけよう初心者の為の心エコー検査(描出・計測・所見)」では、基本断面の描出方法のちょっとしたコツ等、動画や症例を呈示しながらの講義で初心者のみならず、中級者も日頃流しがちな基本を見直す良 い機会となりました。

後半の「大動脈弁疾患-病態・術前評価のポイント-」では、大動脈弁狭窄症を中心に解剖学的形態や重症度評価における計測ポイント等、第一線で活躍されている田端先生ならではの密度の濃い内容に皆必死に耳を傾けていました。

心エコーの基礎から最前線の専門分野まで学べた有意義な研修会でした。

image003image001image002

 

 

平成30年度 第3回 臨床生理部門研修会

テーマ

続・不整脈編 ~心電図判読から治療まで~

日時

2018年 12月 9日(日)14:00~ 16:10

会場

静岡県教育会館 すんぷらーざ

第3回臨床生理部門研修会は、続・不整脈編 -心電図判読から治療まで- と題して昨年好評だった不整脈治療の専門医である竹内医師を講師に迎え開催しました。多くの方にご参加いただき大盛況でした。

心電図波形の基礎や心電図の読み方、さまざまな症例を交えながら心電図の判読方法や不整脈のアブレーション治療、抗不整脈薬などについてわかりやすく解説してくださりました。どのように心電図を判読し、不整脈の原因を特定し治療していくのか貴重なお話を聞くことが出来ました。今後に役立つ大変有意義な研修会となりました。

image004image001

平成30年度 第2回 臨床生理部門研修会

テーマ

超音波検査士認定試験対策セミナー

日時

2018年 10月 20日(土)14:00~ 16:30

会場

静岡県教育会館 すんぷらーざ

第2回臨床生理部門研修会は毎年恒例となっている超音波検査士認定試験対策セミナーを開催しました。

今回は講義のみの研修会ではなく、演習問題の解説を重視した内容を企画し、受講者の皆さまには事前に演習問題を配布させていただきました。日々の忙しい業務の中、演習問題を解いてから研修会に臨んでいただき誠にありがとうございました。演習問題数、解説時間は実際の試験とほぼ同じで、試験当日の時間配分や問題を要領よく解くポイントも説明して頂き、より実践的な研修会になったかと思います。

また、今回は日臨技システムを利用して事前参加登録制にさせていただきました。臨床生理部門は分野が多岐に渡るため、業務を兼務する方が多い状況であります。受講者も年々増加しているため、参加者の人数を把握することで会場設定や資料準備、当日の研修会をスムーズに行うためにも、事前参加登録制を考えております。ご面倒をおかけしますがご協力の程よろしくお願いいたします。

image001image001

平成30年度 第1回 臨床生理部門研修会

テーマ

聴力の基礎とマスキング

日時

平成30年 7月 7日(土)13:30~16:10

会場

男女共同参画センター あざれあ 大会議室

 

今年度第一回研修会は『聴力の基礎とマスキング法』をテーマに、北里大学病院より小幡進先生を講師に迎えて開催されました。聴力検査の勉強会は少なく、静臨技生理部門としても3年ぶりの企画であり、非常に多くの方々に参加頂きました。

前半の「知っておくべき聴力検査の基礎的事項」では、主に用語や受話器装着時の注意事項をとても解りやすくご講演頂ました。後半の「マスキング法の考え方と実際」では、骨導ABCマスキング法を中心に、計算方法など具体的にご提示いただき実践的で充実した研修会となりました。この研修会で学んだことが皆様の業務の一助となれば幸いです。今後も会員の皆様が必要とする研修会を企画していきたいと思います。

DSC_0659