新型コロナウイルス感染症が5類に移行後、初めての研修会を開催しました。
第一講演では、採血の基礎的な内容でご講演いただきました。初心者の方にはわかりやすく、日頃から採血業務を行っている方にとっても、採血手技を再度見直すための良い機会になったと思います。
第二講演では、血液疾患の基礎的な病態や治療、使用される薬剤について、臨床側の視点で分かりやすくご講演いただきました。さらに検査技師が患者さんや臨床に近いものとなるために、今後何をしていくべきか、改めて考えさせられる内容もありました。
研修会のご報告
令和4年度 第1回血液部門Web型研修会
今年度1回目の研修会はWebにて開催しました。
第1講演ではPTとAPTTの基礎をご講演いただきました。
第2講演ではAPTTのみが延長する疾患の中で、特に後天性血友病についての内容でした。後天性血友病は診断がつくまでに時間がかかることも多く、クロスミキシング試験の大切さを再認識しました。
第3講演では血液内科医の視点から検査技師に知っておいてほしいことを講演して頂きました。実際の症例もありとてもわかりやく、臨床医の視点からのお話も伺うことができました。CMLの治療についても詳しくご講演いただきました。
どの講演も普段血液検査に関わっていない方にもわかりやすく、また知識の再確認ができる研修会となりました。
第21回静岡血液フォーラム
【テーマ】血液担当技師としてのレベルアップを図ろう! 昨年度は集合型研修会を見送り録画配信のWeb開催となり、今年度も当初“集合型”を想定した準備を進めていましたが、オミクロン株の第6波襲来により残念ながらWeb開催の形となりました。昨年度は講演を発信するのみの研修会であったものが、今回はWeb配信ではありましたが受付できる参加者も増え、血液検査の最前線でご活躍中の講師陣にお願いとご協力を仰いで、講演の合間で質疑への回答もいただくなど、従来の”血液フォーラム“を踏襲した形で、県内はもちろん全国の130名以上の皆さんと繋がって『第21回静岡血液フォーラム』を開催することができました。 今回はテーマを『血液担当技師としてのレベルアップを図ろう!』として、末梢血データの一歩進んだ見方・考え方を始め、コロナ関連のデータや血栓症、形態学から迫る末梢血・骨髄について、多くの写真や実際の顕微鏡画像を提示しながらの説明も交え、わかりやすく解説いただきました。患者データに1番最初に触れる臨床検査技師として、細胞形態から疾患推定のできる血液技師として、今後の業務に役立つ実例も含めた盛り沢山で内容の濃いフォーラムとなりました。
令和3年度第1回臨床血液部門Web型研修会
開催日:2021年9月18日
会 場:Web会場(Cisco Webex)
参加人数:67名
今回は『まずは血算からはじめよう!』をテーマに、ライブ配信を交えてのweb研修会を開催しました。第1講演の『2021年度静岡県臨床検査精度管理調査の血液像について~調査目的と標本観察のポイント~』では、各施設から報告された所見についてその定義を確認しながら一つ一つ丁寧に解説していただきました。第2講演では一戸宏哉先生より『緊急検査としての血算からどう診断するか~実症例を交えて~』についてご講演いただきました。血算データのみからどのように考えアプローチするかに加え、それぞれのデータの緊急度の判断について臨床医の先生ならではのお話を伺うことができました。
2019 年度 第 20 回 静岡血液フォーラム
求められる血液検査担当技師になるための知識を学ぼう!
2020年 2月 2日(日) 10時 00分~17 時 00分
グランシップ 交流ホール
今年も県内外から多くの研修会参加者を迎え、第 20 回という節目の会を開催することができました。岡山大学の佐藤教授にはリンパ腫の基本知識やフローサイトメトリー、免疫染色の見方さらには、WHO分類の最新情報までご教授いただきました。金沢医科大学病院の大川技師からは、臨床に直結するような症例をご提示いただき、具体的に解説していただきました。三重県立総合医療センターの和田教授には、APTT 波形解析の有用 性についてご説明いただきました。血液検査担当技師に求められる基礎から専門的な知識について幅広く学ぶ有意義な研修会になりました。
令和 元年 第2回 臨床血液部門研修会
血液検査技師に求められる役割を知ろう!
2019年 9月 14日(土) 14時 00分 ~ 17時 00分
静岡市立静岡病院 12階 講堂
今回は「血液検査技師に求められる役割を知ろう!」ということで、第 1 講演『2019 年度 静岡県臨床検査精度管理調査で出題された血液像の調査目的と標本観察ポイント』では、注 目すべき検査データから追加検査等の指摘まで、症例を交えて講演して頂きました。第 2 講 演では、飛田先生より『血液検査技師の役割 ~臨床とのコミュニケーションの重要性~』に ついて、血液疾患診療の現状・検査における臨床との連携の重要性とそれに伴う検査技師に 期待される事など、日常業務だけでなく院内に向けてどう検査技師がアピールしていくか考 えるきっかけになった内容だったと思います。どちらの講演も今後の検査業務に役立ててい ける大変有意義な研修会でした。
令和 元年 第1回 臨床血液部門研修会
まずは血液検査・凝固検査に興味を持とう!
2019年 6月22日(土)14時00分~17時00分
静岡市立静岡病院 12階 講堂
今回は『まずは血液検査・凝固検査に興味を持とう!』をテーマに開催されま した。第 1 講演の『日当直でもすぐに役立つ凝固検査の基本的な考え方』では、 血液凝固の知っておきたい基礎知識として、PT、APTT などの凝固検査の目的や 原理、異常値を示す疾患など新人の方にも解りやすい内容でした。第 2 講演の『検 査技師に望む血液検査・凝固検査の基礎知識』では、基本的データを介して臨床 へ貢献するためには検査技師としてどう実践するべきかという内容でした。実際 の患者データから病態を推察する症例提示では、血液検査、生化学検査、凝固検 査のデータの見方や、考え方を学ぶことが出来ました。どちらの講演においても、 今後の日常業務へ活かせる内容で大変有意義な研修会となりました。
平成30年度 第2回 臨床血液部門研修会
血算と血液像の基礎を固めよう!
平成30年8月4日(土)13時30分~17時00分(受付13時00分~)
CSA貸会議室 レイアップ御幸町ビル 5階 5-D
今回は、血算と血液像の基礎を固めよう!ということで、第1講演は、自動血球計数装置のスキャッタグラムの実践的な見方、考え方について各メーカーの協力のもと、症例を交えて講演して頂きました。第2講演では、血算の基礎知識をはじめ、注意すべき検査値の見方や異常値への対応方法を分かりやすく説明して頂きました。また今年度の精度管理調査で出題された血液像の標本観察ポイントについてでは、各施設が作製した血液塗抹標本を提示し、自施設と他施設との標本がどう違うか、自施設の作製方法を見直すきっかけになったのではないでしょうか。どちらの講演も、今後の検査業務に、すぐにでも役 立てていける大変有意義な研修会でした.
平成 30 年度 第 1 回 臨床血液部門研修会
平成 30 年 4 月 21 日(土)
CSA 貸会議室 レイアップ御幸町ビル 5 階
今年度最初となる血液部門研修会は、日当直時にも役立つ血液検査の基礎知識を 学ぼう!をテーマに開催されました。血液検査担当者のみならず、日当直時のみ血 液検査に携わる方、新しく血液担当になられた方や新人の方々を対象とし、80 名 を超える多くの方々に参加して頂きました。第 1 講演の『日当直時にも役立つ凝固 検査の基礎知識』では、2016 年に発表された凝固検体取り扱いに関するコンセン サスより、採血管の種類や採血後の検体取り扱いについて分かりやすく説明してい ただきました。第 2 講演は飛田規先生より、『日常診療にも役立つ血液病の知識』 についてご講演頂きました。代表的な各血液疾患の概要から、最新の治療・使用薬 剤に至るまでの専門的なお話をしていただきました。新人の方や、普段血液検査に 携わっていない方にも分かりやすい内容の研修会となりました。本研修会で学んだ 内容を日常の業務に活かしていただければと思います。